声優になるには…経験者によるオーディション対策日記

■棒立ちだと、演技も棒に・・・

声優さんは舞台やテレビの俳優さんと違って、
立った状態、もしくは、
ゲームの収録などでしたらたまに椅子に座っての収録もあります。

声だけで演技をするので身体は動かしません。
声優さんによっては、マイク前で手振りを加えたり、
周りの方の邪魔にならないくらい動く方もいらっしゃいます。
どちらにしても、マイクから離れてはいけないので、ほとんど動いていないのと同じです。


素人の方や、養成所生の方がその状態で収録をすると、
大体、棒読みになります。
棒立ちで演技をしようとすると、声に感情が乗らないのです。
最初は誰でもあること、仕方のないことです。


では、どうすればいいか？
立ち稽古で練習をすればいいのです。
そのために、養成所や専門学校では立ち稽古をするのです。

「早くマイク前に立ちたい!!」
「マイク練習がしたいから、最初からマイクの授業がある学校に行く!!」

そんな方が多いですが、私としては、
立ち稽古、舞台稽古の授業をしっかり受けることが出来る学校をお薦めします。
誰でも、練習を繰り返して、自分の身体に染み込ませないと何も出来ません。


学校での課題、何度練習しても全然上手く出来ない時とかありませんか？
そんな時、身体を動かしながら演じてみて下さい。
身体を動かしながら演じたほうが、声に感情が乗りやすく、
動作を交えることで、意外な発見もあったりします。

私も煮詰まった時は、家で台本片手に動き回っています(笑)。
すると、突っ切れなかった壁を突き破ることが出来たり、
「この言い回しの方が合う！」などという発見も多いです。


納得出来る演技が出来るようになってから、
マイク前練習をしましょう！


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■演じる時は、自分の思っているより更に大袈裟に演じる

みなさんは普段、アニメやドラマCDを聴いていると、
ふと「あ～、今のセリフ、もうちょっと気持ち込めて言って欲しかったな～。」
などと思うことはありませんか？
新人声優さんが演じている時などではよくある光景です。

私が養成所や現場でよく言われていたこと・・・それは、
「今のセリフ、あともうひと押ししてくれない？」でした。
自分では気持ちを込めて、高ぶらせて演じているつもりですが、
自分の考えている、出している声や感情では、
聞き手からすると、全然足りないのです。

セリフだけじゃなく、叫び声や笑い声、泣き声や、逆に気持ちを押し殺す声、
どれも、自分が思っている、考えているよりも2つ3つ上くらいを考えて、
大袈裟に演じなければただの棒読みに聞こえてしまうのです。

これは、自分自身が演じていてもイマイチ分からないことの方が多いので、
録音して聞き直してみることをお薦めします。
いつも通り演じたものと、
いつも以上に大袈裟に演じてみたものとを聴き比べてみて下さい。
全然違います。凄く違いが分かると思います。

■鼻濁音や無声化が発音出来ない人が増えている

先程も申しましたように、最近の若者を中心に、
鼻濁音や、無声音など、日本語の正しい発音が出来ない方が増えてきています。

もともと日本語というのは、英語などに比べて、あまり口を動かさない発音法です。
なので、発音の簡略化と言いますか、昔以上に喉、口、舌をしっかり使わずに
楽な発音で話すことが多くなってきているので、鼻濁音などの発音が出来ない人が
増えてきているのです。

これは地方出身者だけでなく、標準語圏の方にも同じことが言えます。



■正しい日本語の発音を身につけよう！

声優になるということは、たくさんの視聴者の方々に
自分の話している声を聴いてもらうことになります。
たくさんの人々に情報や作品を発信していく…となると、
正しい発音で話すことは当たり前なのです。



近日更新・・・


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■新人女優さんや、人気アイドルさんの発音について・・・

最近、新人女優さんや、人気アイドルの方々が、映画やアニメのアフレコや、
CMや番組のナレーションをされていることが多いですよね？

その時に、私がいつも「あれ？」と気にしてしまうのが、
鼻濁音や無声音なんです。


よーく聴いて頂いたら分かると思うのですが、結構出来てない方が多いんですね。
「新人の頃から現場に飛び込ませて、そこで学ばせよう！」
という方針なのかもしれませんが、
訓練をしっかり受けた側の人間が聞くと結構気になるという…。


ここで思ったのは、「やっぱり基礎って大事だよね。」ってことです。


いくら人気が出て、お仕事がたくさん貰えても、
基礎がしっかりしていないと、事務所からのプッシュが終わった後は
用無しになっちゃうことが多いですからね・・・。


なので、やはり基礎をしっかり学ぶためには、
養成所や専門学校に通って、講師の方から学ぶのが一番です。

自己流で練習するのも大事だと思うのですが、
間違った練習をひたすら続けていても、変な癖が残ってしまうだけで
はっきり言って、遠回りになってしまうのです。


もし、今現在、どこかに学びに行くことが出来ないという方でしたら、
自分の声を必ず録音して、しっかり聞き直すことを心がけて下さい。

あと、お手本にする発音ですが、
講師の方からもよく薦められるのは、NHKのアナウンサーの方の発音です。
民放のアナウンサーの方でも、綺麗な発音をされている方はたくさんいらっしゃるのですが、
やはり、NHKのアナウンサーの方が一番綺麗だと仰っていました。

民放でも、報道関係のアナウンサーをしている方はとても綺麗です。
その方々をお手本に、自分の癖を修正してみて下さい。

■掲示板を使用するにあたって・・・

当サイトに設置してあります掲示板は、
どなたでも書き込み可能となっております。

上記でも申し上げました通り、
管理人に対する質問や、サイトへの要望などはもちろん、
声優志望や役者志望、ナレーター志望の方々の交流の場としても使って下さい。

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それでは、今後とも『声優になるには…経験者によるオーディション対策日記』を
どうぞよろしくお願い致します(*^^*)